2009年3月30日月曜日

バンク・ジョブ デラックス版 [DVD]


1971年に起こった銀行強盗事件の映画化だが、この事件は国家機密として多くの情報が依然封印されたままとなっているため、実話を元にある程度の調査とフィクションを交えて作られている。

実際の事件で貸金庫から盗まれたものがこの映画で描かれているような種類のスキャンダラスなものかどうか判らないが、もし世間に知れれば国家の一大事となるようなものであったは間違いない。

この映画の面白さは銀行強盗計画の準備や実行よりも、英国情報部局(MI-5)や警察、そして大人の事情がありすぎる貸金庫の契約者たちの事件前後の対応にあるのだが、脚本はよく練られていて、これらの人々がどこかで小さく繋がっていたり、強盗事件そのものがスキャンダル写真奪還のために MI-5が仕掛けたという設定も面白い。

強盗団のリーダーをジェイソン・ステイサムが演じているが、事件後にMI-5や犯罪組織とうまく取引する対応は出来すぎかなとは思うし、最後のアクションも観客サービスなのだろうが、この場面だけが完全なフィクションのアクション映画のようになってしまい傑作になり損ねたのが残念。

本当の犯人のその後はわからないが、裁判でおかしな証言でもされてしまっては困るので逮捕ではなく、最終的には無罪放免で逃がすか、殺して闇に葬るかのどちらかになったであろうことは想像がつく。

ミック・ジャガーのゲスト出演は楽しい。

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