2009年1月30日金曜日
ランボー 最後の戦場 コレクターズ・エディション [DVD]
20年ぶりのランボー最新作は、想像を軽く上回る傑作だった!! 還暦を過ぎたとは到底思えないスタローンの筋肉から、彼の映画への情熱を感じることができた!
物語はこれまでのシリーズ同様シンプルそのもの。タイ北部の村で暮らすランボーが、傭兵と共にミャンマー軍事政権に捕われたボランティアの救出に向かう、それだけ、以上、雑味なし。むしろそれだけの映画だったからこそ、これだけのテンションを保っていられる。
とにかくランボーと侮ってポップコーン・フレンドリーなアクションが展開されると思ってもらっては困る。一切の呵責なき人体破壊描写は病的なまでにグロいし、『プライベート・ライアン』以降の、「リアルな戦場を未整理なまま見せる」流れを十二分に汲んだ凄惨なアクション・シーンは、観客に未曾有の恐怖と緊張を与える。
そして、それだけじゃない。なぜなら、そこにランボーという「虚構の一人軍隊」がいるからだ。素手やら弓矢やらナイフやらガトリングガンやら、ありとあらゆる手でカウント不能の悪人どもを血祭りにあげていくこの男の「フィクション」が加わることで、よりド派手で荒唐無稽で鮮烈な戦場ができあがっている!
だから、スタローンの真意はリアルな戦場、リアルなメッセージを伝えることではないと思う。ましてや、大国や軍事政権の巨悪を暴くことでもない。スタローンが伝えたいのは、目の前で虐げられる市井の人々を放っておけない、まるでケンシロウのように怒れる男の咆哮だけ。
そこを勘違いしてる人が、「ただむやみにぶっ殺してるだけ」「アメリカはいつもこうだ」「何を伝えたいのか分からん」とか言って貶めているのが悲しい。むしろ、そんなランボーだからこそ、大国主義やイデオロギーにいとも簡単に翻弄されてしまう。そんな哀しい前提を、かつての自分も正しく理解してなかったと思う。
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